会社ではインターネットをしていても、自宅では、セキュリティが心配でパソコンを持っていてもインターネットの契約をしていない、という方からの相談を結構受けます。
アナログ的に簡単にこれを防止する方法をご紹介します。
私のところでも、こうしていますし、お客様のところでもこれをお薦めしています。
気になる費用ですが、シンプルな構成では1回限りの約1千円です。
また、実は「突然インターネットができなくなる」、ということを防止する別の効用もあります。
前提の知識
インターネットをする場合に、難しい話ではありませんので、まず、外部から自分のパソコンへの経路を理解して下さい。
代表的なパターンを下記にあげます。
パソコンや機器が多い場合
インターネットの世界→プロバイダー→自宅のモデム→ルーター→ハブ→各パソコン
個人の場合(有線でパソコンに接続)
インターネットの世界→プロバイダー→自宅のモデム→パソコン
個人の場合(無線でパソコンに接続)
インターネットの世界→プロバイダー→自宅のモデム→無線ルーター→パソコン
結論
上を見てわかるのが、インターネットの世界と自分のパソコンを結びつけている機器で共通しているのは、自宅にある「モデム」という機器です。
つまりは、インターネットを使わないときは、この「モデム」の電源を切っておけばいいのです。
その際に、いちいちコンセントの抜き差しをするのは手間がかかって、やらなくなってしまいます。
そこで登場するのが、ON/OFFのスイッチのついている電源タップを購入することです。
電源タップにもいくつかのタイプがあります。
- 単純にON/OFFのスイッチのついているもの。
- 雷防止の機能が一緒についているもの。
- 電源がONのときに、切り替えボタンのランプがつかないもの(エコですね)。
今回は、確実に電源が切れているかどうか、を一目瞭然にしたいので、切り替えボタンのランプは、ONの場合は点灯する一般的なものがいいと思います。
また、初回のみ何百円か多く出せば、雷防止の機能のついた電源タップを購入できますので、お薦めは、2番目の「雷防止の機能のついた電源タップ」です。
この電源タップにモデムの電源をつないで、インターネットをするときだけ、「ON」にすれば、OKです。
応用編-1
NTTの光回線を契約していて、ひかり電話を使っている人は、モデムの電源を切ってしまうと、電話がつながらなくなってしまいます。
そこで、その場合には、モデムとパソコンの間に「ハブ」を入れて、インターネットをするときだけ、このハブの電源をONにすればOKです。
応用編-2
応用編-1の更なる発展形ですが、自宅でネットワークを組んでいて、ハブの電源をOFFにしてしまうと、今度は、別の周辺機器(LANDDISK、ネットワークプリンターなど)が使えなくねって、困る、ということが考えられます。
その場合は、もう一つハブを購入して、1台は、モデムに直結させて、今回の目的に使うために使用してON/OFFで切り替えて、もう1台のハブは、このハブと直列つなぎして、常時ONにする、という方法で対応できます。
(エコのことを考えるのであれば、2台目のハブも、パソコンを使用しないときは、電源タップでOFFにしておけば万全でしょう。)
参考までに私のパソコンまわりを載せておきます。
最後に
実は、突然インターネットがつながらなくなる、というトラブルの相談があるときに、電話対応の場合で伝えるのが、モデムやルーターやハブの電源のコンセントを抜いて、数分から30分くらい放置してもらうことです。
想像では、長いこと電源が入りっぱなしだと、静電気が帯びてしまい、不具合が生じるのでは、と思っています(違っているかもしれません)。
そこで、静電気を放電させるために、電源のコンセントを抜いてもらうのですが、この方法で、かなりの確率(7~9割位?)で復旧します。
今回の電源タップを使う方法だと、定期的に電源のON/OFFをするので、この静電気でのトラブルが回避されます。
なお、モデムの電源をON/OFFにすると、インターネットの設定情報が消えてしまうのではないか?と心配になると思いますが、それは大丈夫です。
電源を切っても、モデムやルーターに設定したインターネットの接続情報は消えませんので、ご安心ください。