さきほど、お客さまから電話で受けた相談は、ある時突然起きてしまいますので、ぜひその原因と対策を覚えておいて下さい。
お客さま:「今、エクセルで数字を入力しようとしているのですが、数字が入らずに困っているのですが。。」というものです。
私:「数字の7の上に “NumLock” というキーがあると思いますので、一度押してから、もう一度数字を入力して見てもらえますか」
お客さま:「あれぇ、ちゃんと入力できました!」
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通常、デスクトップのパソコンで右側にテンキー(0~9の数字や+-/*などのキー)のついたキーボードを使っていると、このトラブルに出くわします。
キーボードのテンキーをよく観察していただけますか。
1)まず、「7」のキーの上に “NumLock” というキーがあると思います。
2)また、0~9の数字の文字の下に、7=HOME、8=↑、4=←、2=↓、6=→ というような印字されていると思います。
ここでのポイントは、 “NumLock” キーの役割です。
普通は、意識しないと思いますが、 “NumLock” キーは、テンキーの各キーを別のキーに切り換える役割をするキーなんです。
今回のお客さまのトラブルの原因を解説しますと、テンキーで数字を打っているときに、うっかり、「7」の上の “NumLock” を押してしまったのだと思います。
そこで、0~9の数字と小数点(ドット)のキーが、別の内容に切り替わってしまい、数字が入力できなくなってしまった、というわけです。
具体的には、数字の「2」を押したはずなのに、 “NumLock” で「2」=「↓」になってしまっていますので、数字の代わりに下のセルに移動してしまいますので、びっくりしてしまいます。
では、このようなときにどうすれば元に戻るのか、その対策ですが、もう一度 “NumLock” を押せば大丈夫です。
つまり、 “NumLock” を押すたびに、キーが順番に切り替わるわけですね。
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ちみなに、 “NumLock” を押すたびに、キーボードのパイロットランプがついたり消えたりすることに気づきましたか?
ランプがついていると数字とドットが入力できて、ランプが消えていると別のキーに入れ替わってしまっています。
慣れてくると、このパイロットランプの点灯で、 “NumLock” の状態を知ることができるようになります。
なお、Windows2000(確か、WindowsNTもそうだったと思いますが)を起動したときに、数字のパスワードをテンキーから入力しようしてもそのままでは、入力できません。
おそらく、セキュリティのためだと思いますが、 “NumLock” がオフになっていて、数字が入らないようになっているからです。
そこで、 “NumLock” をオンにしてから入力しなおすか、左側の1~0が横に並んでいる数字のキーを押してパスワードを入力します。
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私は、起動直後に “NumLock” を切り換えるのが面倒に思うので、自分のパソコンやお客さまのところのパソコンは、 「窓の手」というソフトを利用して、”NumLock” をオンにするように設定をしています。
また、いろいろな場面でパスワードを自分で作成する場面に出くわしますが、万が一 “NumLock” がオフになっていると困りますので、確認のために2回目に入れるパスワードは、テンキーではなく、横に並んでいる数字の方で入力するようにしています。