Skypeは、インターネットを使って無料で誰とでも自由に会話ができるシステムです。
最初に使い始めてから、7、8年たつと思います。
当初、Skypeを使って、アメリカと四国と横浜の仲間と会議を開いて、ホームページの作成や運営の相談をしていましたが、本当にすごい時代がきたなぁ、と思いました。
当時、私の提案の一つに、フィリピンなど物価の安い国で、英語のできる優秀な人を集めて、Skypeを使って英会話スクールを開いたら面白い、というものでしたが、どうやら、それを実行している会社があるようですね。
また、当時、日本のフィリピンバーの経営者がフィリピンの女の子をスカウトするのに、現地に行くのが大変だ、という話を聞いて、WebカメラとSkypeで、Webでのスカウトをすることを提案したことがありました。
こんな具合に、Skypeは、本当に自由で、いろいろな可能性のあるシステムだとわくわくしたのを昨日のように覚えています。
現在では、私のところでリモートメンテナンスを行う際には、電話で最初に相手のパソコンにログインするためのパスワードを聞くだけの短時間の場合は、携帯電話やPHSを使うこともありますが、リモートメンテナンスで会話が必要な場合は、Skypeを使っています。
ところが、ある時期から、Skypeを使っていて不快感を感じるようになりました。
具体的には、新しいユーザーを登録する手間がとても面倒になりました。
Skypeのバージョンアップが、頻繁に行われるようになりました。
原則無料だったSkypeが、露骨に有料化の方向に向かっているように感じ始めました。
ひどいのは、今まで、何の問題もなくログインを覚えていて使えていたSkypeが、ある日、突然、パスワードを要求されるようになりました。
パスワードを忘れた場合は、登録してあるメールアドレスに送る、とありますが、もしも、メールアドレス自体が使えない状態だとすると、今まで使えていたSkype名が使えないという、とんでもない事態になります。
違和感がどんどん高まっていくときに、「2011年5月、マイクロソフトが85億ドルでスカイプ社を買収」という事実を知りました。
あぁぁぁぁぁぁと絶望的な気分になりました。
そうか、そういうことだったんだ、と私が感じていた違和感の理由がやっと理解できました。
マイクロソフト社が85億ドル(日本円で6500億円以上)もの大金を支払ったからには、その分を回収しにかかるでしょう。
多数のSkypeのユーザー情報は、宝ですが、匿名でのメールアドレスには、虚偽での登録も多いはずなので、本当のメールアドレスを登録させるために、もしかして、わざと、パスワードを要求するようにした、と考えると、納得できます。
今回、なぜ、こんなことを書いているのか、というと、実は、数日前に、リモートメンテナンスをするための設定を、お客様のパソコンでしているときに、どうしても、Skypeがインストールできない、という事態が発生して、我慢の限界を超えてしまったからです。
いやぁ、もう、本当に困ってしまいました。
以前ならSkypeのインストールから設定まで、数分で終わっていたのが、1時間近くかかっても、Skypeのプログラムすら、まともにダウンロードできないのです。
そこでどうしたか、というと、検索エンジンで、「Skype download 古いバージョン」で検索したところ、同じように、最新バージョンではうまくインストールできないユーザーや古いバージョンを使いたいユーザーのために、古いバージョンのプログラムをダウンロードできるサイトが見つかりました。
具体的には、Ver5ではなく、Ver4のプログラムをダウンロードしてインストールしたら、やっと、うまく設定までできました。
いやぁ、本当にひどい。
あれほど、快適でわくわくして使っていたSkypeですが、今は、使い勝手が悪くて、不快感のするプログラムになってしまいました。
Office2003まで使いやすかったエクセルやワードなどが、Office2007になって、いきなり、リボンなどという今までと違うやり方でベテランユーザーが困って、不愉快な思いをしている、というのと、ある意味で共通です。
ただ、Skypeは、現状では使わないわけにはいかないので、工夫して使っていますが、Skypeには、現在、こんな状況だ、ということを知っておいた方がいい、と思います。
しかし、Skypeのインストールだけで、こんなに苦労するなら、利用ユーザーは、減っていくのでは、と懸念しています。