昨日こんな相談を受けました。
「このパソコンのスペースキー、時々調子悪くなるんです・・・・」
私:「どうなってしまうのですか?」
「先日も、Wordで文章を作成中、単語と単語の間にスペースキーでスペースを入れようとしたんですが、スペースキーを押すと、スペースが入る代わりに押した分だけカーソルの部分の文字が消えていってしまうんです」
実は、これは、パソコンやソフトの不具合ではなく、「Insertキー」(あるいは「Ins」キー)を無意識のうちに押してしまったのが原因です。
いつも当たり前のように使用しているパソコンのキーボードですが、あまり(全く)使用しないキーもあると思います。
この「Insertキー」などは、その代表かもしれません。
この「Insertキー」は、キーボード右側のエンターキーの横にありますが、その役割は、入力の際の「挿入」モードと「上書き」モードの切り替えです。
「挿入」モードで文字を入力すると、カーソルの位置に文字が「挿入」されて、後の文字が左にずれていきます。
これに対して、「上書き」モードで文字を入力すると、カーソルの位置の後に文字があるとそこに「上書き」されます。
文字ではなく、「スペースキー」を押した場合も全く同じで、「挿入」モードですと、カーソル位置にスペースが挿入されますが、「上書き」モードですと、カーソルから後も文字がスペースで「上書き」されて文字が消えてしまうことになります。
今回の相談者にWordを起動してもらい、改めて「Insertキー」を意識的に押してもらってテストしてもらったところ、「なるほど!」と納得してもらいました。
パソコンの不具合があると思って使っていたのでなんとなく気持ち悪そうですが、原因がはっきりわかってすっきりした言っていましたが、この相談のようにわからないことや疑問点があったら、わかる人に聞いてしまうのが一番だと思います。
ではでは