「隣の経理のコンピューターのデータを見ようとしているのだけれど、エラーになって見えない」
こんな相談を受けました。
見えなかった理由は、「隣の経理のコンピューターの電源が入っていなかったから」でした。
すぐに隣の経理のパソコンに電源を入れてもらったところ、データを見ることができました。
例えば、ブリンターの電源が入っていなければ、印刷できないのと同じで、パソコンに電源が入っていなければ、そのパソコンにはアクセスできませんし、そのパソコンの中のデータも見ることはできない、というわけです。
今回相談を受けた会社には、パソコンが4台あって、そのうち1台は経理で使用しています。
通常は、経理の人が朝一番にきて、最初に経理のパソコンの電源を入れます。
ですから、他の3台のパソコンから経理のパソコンを見ようとするときには、いつも、経理のパソコンの電源が入っているので今回のようにアクセスできないことはなかったのですね。
ところが、たまたま、経理の人が退職してしまい、経理で使用しているパソコンの電源が入っていなかったようです。
そこで、いつものように隣の経理のパソコンのデータを見ようとしたら、エラーになってしまったので、慌てて連絡をくれた、というわけです。
冷静に考えるとわかるのですが、「いつもできていることができない」と焦ってしまうと思います。
複数のパソコンを利用している場合には、「電源は入っているか?」の確認をして下さい。
—————–用語の解説—————–
今回の会社のように、ネットワーク上のコンピュータ同士に上下関係が存在しない形態のことを「ピアツーピア」(peer to peer)と言います。
「ピアツーピア」という言葉はよく聞くのですが、改めて「peer」の意味を英和辞書で調べたところ、「同僚」、「仲間」という意味でした。
「仲間同士」ということなんでしょうね。
これに対して、親機=サーバーと、子機=クライアント(client)のように上下関係のあるネットワーク形態があります。
共有しているファイルの置いてあるサーバーは、通常は電源が入りっぱなしですので、今回のようなことはないと思います。