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今日は、MS-DOSのお話です。
ある京都出身の女の子が、「なぜパソコンにエッチな京都弁があるの?」と聞いてきました。
よく聞くと、それが、「えむ・えす・どす」でした。
その女の子が、MなのかSなのかは判りませんでしたが、なるほど、と妙に感心してしまいました。
(おやじギャグは止めてよ、とお叱りを受けそうですが、本当の話です)
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パソコンの難しさの一つは、専門用語がカタカナや外国語だということだと思います。
ところが、このカタカナ、実は、英語なんだということに気づいた時、だんだん理解できるようになりました。
例えば、「コマンドを打って下さい」などと書かれると、何を言っているかわかりませんでした。
それが、「コマンド」=英語(command)→翻訳→日本語=「命令」とわかると、頭の中で日本語に翻訳して作業するようになりました。
「コマンドを打って下さい」→「パソコンに命令を出して下さい」 こんな具合です。
アメリカなどでは、専門用語が母国語なわけですから、理解が速いのは当然なわけですよね。
コンピューターも「computer」→「compute」=計算する→計算機 こんな感じで、専門用語は当たり前の言葉なんですね。。
そういうわけで、パソコンでは、英和辞書が、パソコン用語辞典と同じ位に役に立つと思います。
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では、いよいよ本題ですが、MS-DOSは、ある英語の頭文字を集めたものです。
そこで、フルスペルにすると、MS-DOSって、そういうことなんだ、という驚きがあると思います。
M=Microsoft
S=Soft
|=の
D=Disk
O=Operating
S=System
MS-DOSの「MS」は、「マイクロソフト社」の略なんですね!
Windows95以降にパソコンを始めた人の多くは、マイクロソフト社のスタートは、WindowsというOSの開発、と思っているのではないかと思います(どうでしょう?)。
しかし、現在主流のPC/AT互換機(Personal Computer/Advanced Technology compatible machine)の前に日本のシェアの大多数を握っていて「国民機」とまで言われたNECのPC-9800シリーズには、必ずMS-DOSが使用されていました。
つまり、日本のパソコンには、Windows95よりずっと前からマイクロソフト社製のOSが入っていた、というわけです。
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私がパソコンを始めた当時、一番不思議に思ったのは、「フリーウェア」の存在でした。
時間・労力・知識・知恵などを注ぎ込んで作ったパソコンのソフトを「無料」で使わせてくれるのです。
しかも、サポートまで親切に「無料」でしてくれました。
私の運営していたパソコン通信のホストのユーザーにも、プログラマーの人が何人かおりました。
当時、ある困っていた問題があったとき、そのうちの一人が、「フリーウェア」を作ってくれたことがあります。
その時の感激は、今でも忘れることができません。
考えてみれば、このサイトで使わせていただいているXOOPSも、ありがたいことにフリーで使わせてもらっています。
また、Linuxにしても、フリーで使用できるOSですので、このように考えると、パソコンの世界は、ボランティア精神の集合体という感じもします。
このように考えると、ソフトやOSを有料化して金儲けをするマイクロソフト憎し、と考える人がいても不思議ではない気もします。
ただ、MS-DOSやWindowsがなければ、こんなにもパソコンが身近になっていないと思いますので、その功績は計り知れないものがあると思います。
最終的なマイクロソフト社の評価、というか、ビルゲイツ氏の評価は、今後のビルゲイツ氏のお金の使い道次第だと思います。
後世の歴史の教科書には、産業革命と並んで(それ以上に)今の時代が紹介されていることと思います。
20世紀から21世紀にかけて、パソコンが生まれて、目覚ましく発展した時代、そして、そこに、こんな素晴らしいお金の使い方をした人として、ビルゲイツ氏が紹介されていたら、素敵だと思います。
話は少し脱線してしまいましたが、今でも、よく耳にする「ドス」、「DOS」、「MS-DOS」は、実は、Windowsと同じマイクロソフト社製というお話でした。
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