パソコンの中身とHDDの価格-今と昔

そもそも「パソコンとは何か?」「コンピューターとは何か?」と聞かれると、ベテランの人でもしばし止まってしまうのではないかと思います。

「コンピューター(computer)」は、英語の「compute」(計算する)に「人」を表す「er」をつけたものですので、「計算機」ですね。
定義付けをすると、一般的には「プログラムに従って演算を行う機械の総称」などと言われます。

身近なところでは、電卓、テレビ、冷蔵庫、自動車、レジ、携帯電話、銀行のATMなどもコンピューターの仲間ということになると思います。

そして、「パソコン」は、「Personal Computer」=「個人用コンピューター」の略ですので、パソコンもまた、コンピュータの仲間ということになります。

少し前まで、文章を作成するのに、パソコンの代わりに「ワープロ」を用いていましたが、「ワープロ」は、「ワード・プロセッサ」(word processor)=言語処理プログラムというように、これまたコンピューターの仲間です。

では、「ワープロ」と「パソコン」の関係は?と考えてみると、ワープロは、パソコンに文章作成ソフトだけを搭載した専用パソコン、ではないかと思います。(正しいでしょうか?)

さて、以上は一般論ですが、今回、パソコン初心者向けのパソコン研修のために、その素材として、パソコンを分解しましたので、実際に分解したパソコンの中身を写真でご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは、パソコンを構成する部品の上で、特に重要な1)CPU、2)メモリー、3)ハードディスク(HDD)、そして、ハードディスクとの比較のために4)フロッピーディスク(FDD)です。

今回、特に見ていただきたいのは、ハードディスクの中身です。
写真にあるのは、デスクトップ用の3.5インチHDDです。(ノート用は、これより小さい2.5インチですが、構造は同じです)

蓋を開けるネジは、特殊な形をしていて、簡単には開きません。
今回のハードディスクも、クラッシュしてしまって壊れたものを使っています。

参考までに、FDDを壊して、中のディスクを取り出しましたが、FDDのディスクは、テープレコーダーのテープを円盤にしたようなもので、材質もペラペラです。

磁気でデータを書き込んでいるために、例えば、ハンドバッグに入れておいたら、ハンドバッグの鍵のマグネットで読めなくなったというようなことを聞いたことがあります。

これに対して、ハードディスクの方のディスクは、鏡のように綺麗な銀盤で、叩いてみると、コンコンと非常に固い材質でできています。
ディスク=固い=ハード→「ハードディスク」というのでしょう。

ハードディスクのポイントは、ディスク表面を浮いて動き回る「アーム」の先端の「磁気ヘッド」です。

レコードの場合は、針がレコード盤の上に接触していますが、ハードディスクの場合には、回転(1分間に4,500~10,000回転)によってディスク表面に発生する気流で磁気ヘッドが「浮いて」います。

もし、このヘッドがディスクに接触してしまうと、クラッシュを起こして壊れてしまいます。

ヘッドとディスク表面の距離が近いほど記録密度を上げられるのですが、それだけ危ない状態になるというわけです。

パソコンを起動中に本体に振動を与えてはいけないのは、ヘッドが表面に接触して壊れる可能性が大きくなるから、ということですが、このことはハードディスクを分解してみると一目瞭然だと思います。

ちなみに、「パソコンにハードディスクは必須か?」というと、答えは「No」です。

初めて購入したNECのPC-98シリーズには、ハードディスクはなくて、一枚のシステムフロッピーで起動させ、もう一枚のフロッピーディスクにデータを記録させていました。

初めて購入したハードディスクは、80MB(GBではありません)で、価格は破格で約9万円でした。
今では、80GBが9千円あれば購入できますので、なんと、価格は1万分の1になったということになります。
(もちろん当時は、そんな大きさありませんが、80MB=9万円換算で80GB=80,000MB=90,000万円=9億円 ということで、当時9億円していたのが、現在では、9千円で購入できる、というわけです)

計算合っていますか?
桁が違いすぎて、わからなくなるくらいに、本当にすごいことだと思います。

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