エクセルの式が消えないようにしたい-シートの保護

「エクセルで作成した表に入力をしてもらっていたら、計算式を消されてしまいました。」

こういうことって、結構あるのではないかと思います。

今日は、「シートの保護」についてです。

他の人に入力を任せる場合だけではなく、自分自信で入力する場合でも、誤って計算式などを消してしまう、ということは十分ありえます。

「セルに数字を入力すれば、正しく計算してくれる」はずの前提が、計算式が消されてしまうと、計算が狂ってしまって大変なことになります。

では、このような場合にどうすればいいかですが、入力するセル以外を「ロック」してしまって、セルを書き換え禁止ないしは入力禁止にしてしまうことです。

具体的として、次のようなセルを想定して下さい。

C3~E5は、入力するためのセル。
F3,F4,F5は、列の合計を計算する計算式が入っているセル。
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C3,C4,C5
D3,D4,D5
E3,E4,E5

F3,F4,F5 ←合計の計算式が入っているセル(書き換え禁止にしたいセル)
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設定のポイントは、次の2点です。

1)まず、「シート全部」を「ロック」してしまいます。(全面入力禁止)
2)次に、「入力するセルのみ」「ロック」を外します。(一部入力許可)

なお、ロックを実際に「有効」にするには、次の作業が必要になります。
3)[ツール]→[保護]→[シートの保護]→[パスワード入力]→[パスワードの確認]

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では、実際にエクセルを開いて作業をしてみましょう。

1)[エクセルの表の左角(Aと1の交差部分)を左クリック]→[任意の位置で右クリック]→[セルの書式設定]→[保護]→[□ロック を左クリックしてチェック レ を入れる]
2)[C3で左クリック]→[E5までドラッグしてC3~E5を範囲指定]→[色の変わった場所で右クリック]→[セルの書式設定]→[保護]→[レロック を左クリックしてチェックを外す]
3)[ツール]→[保護]→[シートの保護]→[パスワード入力]→[パスワードの確認]

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実際にロックがうまくかかっているかの確認は、「Tabキー」を使えば簡単にできます。

例えば、A1のセルを左クリックしてA1を選択します。
ここで、「Tabキー」をポン、ポン、ポン、ポン・・と続いて押してみます。
ロックのかけ方が成功していれば、C3→C4→C5→D3→D4→D5→E3→E4→E5→C3(以降繰り返し)と入力できるセルが移動してくれます。

もし、「Tabキー」で「入力したいセル」を飛び越えてしまったら、ロックが間違ってかかっていることになります。
また、逆に「Tabキー」で計算式など「書き換え禁止のセル」に移動してしまった場合は、ロックできていないことになります。

その場合は、[ツール]→[保護]→[シートの保護の解除]→[パスワード入力]で設定を変更できるようにして、「ロックを修正」して、再び、シートを保護して、「Tabキー」で確認します。

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シートの保護の機能は、パソコン初心者には、少しややこしくて難しいかもしれません。

しかし、エクセルを使う上では必須といえるような重要な機能ですので、今回、ご紹介させていただきました。

どうか、何度も試して、使いこなせるようにして下さい!

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