相談内容
パソコンでパスワードの管理をしていて、新しいパスワードを記録しているファイルからコピーしているのに、新しく設定したパスワードでログインしようとすると、パスワードエラーが出てしまって、困っている、という内容です。
問題の分析と原因の特定
インターネットバンキングのパスワードに限ったことではありませんが、パスワードを設定する際には、セキャリティの関係で「********」や「●●●●●●●●」のように入力した文字が伏せ字になってしまいます。
そのために、入力しているつもりの文字と実際に入力されている文字とが食い違ってしまうことがよくあります。
そこで、サポートセンターなどに電話すると「メモ帳」にパスワードを入力して、目で確認してから、コピー&ペーストして下さい、という案内がなされることが多いと思います。
ここでのポイントは「Word」などのソフトを使用するのではなく、「メモ帳」を使うことにあります。
どういうことかというと、「Word」などでは、例えば全部「小文字半角」の英語を入力したはずなのに、勝手に頭文字を「大文字」に変換してしまうことがあるからです。
これに対して、「メモ帳」の場合は、このように勝手に文字が変換されてしまうことはありませんし、見た目でも、大文字と小文字、全角と半角が区別しやすいので、シンプルですが、確実です。
そこで、パスワードを管理したり、コピー&ペーストをする場合は、テキスト形式である「メモ帳」が最適だということになります。
また、「メモ帳」は、Windowsに標準で入っているソフトですので、パソコンのOSがWindowsならば、皆が共通して使用できます。
さて、今回の相談は、インターネットバンキングのパスワードに関することでしたので、リモートでのメンテナンスをすると、私の方でパスワードが見えてしまうのはよくないので、音声のみで聞き取りのサポートを試みました。
最初に確認したのは、パスワードを管理しているソフトのことですが、やはり、「Word」でした。
そこで、「Word」に記録してあるパスワードの文字列を、「メモ帳」の方にコピー&貼り付けをしてもらったところ、やはり、小文字で入力したはずの先頭文字が大文字になっていた、とのことでした。
今後の対策
原因がわかりましたが、今後も、確実に、しかも安全にパソコンでパスワードを管理するにはどうすればいいでしょう?
私がお薦めしているのは、パスワード管理専用のフリーのソフトを使用する方法です。
このソフトは、Made in Japan のフリーのソフトで、非常に素晴らしいソフトです。
最近、ソフトをダウンロードしてインストールしようとすると、抱き合わせで余計なソフトを一緒にインストールさせられてしまう、という事例が非常に多いですので、直接、作成者のサイトをご案内しますので、ここで内容を確認して、ダウンロードしてご使用ください。
ソフト名 「ID Manager」
作者のサイト http://www.woodensoldier.info/soft/idm.htm