マイナンバーで個人のカネの流れや医療情報が丸裸に!?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150828-00919703-sspa-soci&pos=1
ここのところ、マイナンバー関係の問い合わせがきています。
「ナイナンバー」、なんとも、うまいネーミングだと思います。
「国民背番号」というと、番号で管理されていやだと直感的に感じますが、これが、カタカナになると、なんか、柔らかな感じになって、抵抗感がなくなる、という感じがしませんか。
しかし、私は、身震いするほど、恐ろしい時代がやってくる、と心配をしています。
安倍政権が今国会で何としても成立させようと躍起になっている安保法案が批判を浴びている。実はその陰で、多くの重要法案がこっそり進められていた!
今年10月、全国民に「マイナンバー通知カード」が届く。マイナンバーとはいわゆる国民背番号(12桁)のこと。その後、所定の手続きで「個人番号カー ド」(以下、カード)を任意で入手できるが、運用開始は来年1月から。国民一人ひとりが、一生変えられない番号を与えられ、個人情報を国に管理される日が やってくる。
私的にこのマイナンバーについて思うことは、タイトルのように個人のパライバシーは、丸裸になってしまう、ということです。
パソコンでデータベースソフトを扱っているとわかるのですが、重要になるのが別々のデータを紐付けするための「キー」という概念です。
「キー」の条件は、他とは重複しないユニーク(唯一)の内容をもっている、ということです。
この「キー」があれば、数えきれないデータ群を、一瞬に結び付けることが可能となります。
身近な例でいうと、一昔前は、メールアドレスや電話番号って、家族(複数の人)でひとつでしたが、スマホが浸透した結果、一人に一つの電話番号やメールアドレスが付与されるようになりました。
その結果、電話番号やメールアドレスが、データベースでの「主キー」として利用できるようになりました。
私は、ラインやFacebookを利用していないのですが、それは、自分が昔から使っている電話番号やメールアドレスが「主キー」になって、データベースの一部に組み込まれるのが怖いと思っているからです。
仕組みを理解していないうちに、利用すると、私自身や家族や関係者の情報が、知らない間にだだもれになることが怖い、と思っているからです。
おそらく、、電話番号やメールアドレスをデータベースがいろいろなシステムの「主キー」に利用されているのではないかと思いますが、ある意味、うまいことを考えたな、と思います。
電話番号やメールアドレスで、一瞬にして、過去のデータや他人のデータとが繋がるんですから、これってすごいことですよね。
これこそ、パソコンの得意技、神髄、データベースの妙技ですね。
「紐付け」というのは、共通の電話番号やメールアドレスによってパラパラだったデータがつながる、ということだと思います。
最近の人気システム(ラインやFacebookなど)で利用している電話番号やメールアドレスが民間レベルの紐付けのための「主キー」と考えると、「マイナンバー」というのは、国家レベルで個人の情報の紐付けをおこなうための「主キー」というように感じています。
この「マイナンバー」制度は、結局は、人が管理する制度なので、不正に利用されたら、今までとは全く質的にも量的にも、たいへんな事態がおきると思います。
「不正に利用されたら」と仮定で話をしていますが、私は、間違いなく、「不正利用」される、と思っています。
「所得や社会保障の受益歴、貯金や病歴など個人情報の塊が一気に盗まれる。その可能性は覚えておきたい。国は当初、マイナンバーは社会保障などの公的分野 に限る、と説明していました。ところが今国会の審議会などでは、マイナンバーを医療や貯金に紐づけしてくれといった話が出てきています」(白石さん)
記事にあるように、「狙われるのは一般住民。住民のプライバシーが丸裸にされる」ということです。
過去の健康診断録から個人に群がる製薬会社も現れる。だから知念さんは「年金情報漏洩もありましたが、国が情報をきちんと守れないという懸念がある」と断言する。
今回は、税金関係が一番わかりやすい事例ですが、実際は、良くも悪くもオールマイティの道具になるはずです。
「マイナンバー」は、本当に重要な情報で、厳重なる管理をするのは当然ですが、しかし、残念ながら漏洩は必ず起きるはずです。
「個人の医療情報は製薬、保険業界にとってのどから手が出るほどほしい情報です。いったん外に流出したら最後、日本の保険市場を狙う外資に使われまくるでしょう」(医療ジャーナリスト)
実際に運用されるようになると、いろいろな問題点が出てくると思いますが、とにかく、下記の点は知っておいた方がいいと思います。
政府は「国民にとっても利便性が高まる」と強調する。しかし、この制度は「国の徴税権力を強化」するためのものでしかない。国民のカネの流れと財産のありようが、丸裸になる日がそこまで来ている。
ちなみに、頭のいい人や、このシステムを熟知している人は、こんなことをします。
「’21年から、新規口座開設に個人番号記入が義務化されます。一部、金持ちの隠し資産を見つけてしっかり課税しろとの声もありますが、金持ちは海外に資産を移せばいいだけの話。一般国民が危ない」(白石さん)