Team-EYEのメンバーから、今年から確定申告をe-Taxでしようと思っているが、うなくいかないので手伝って欲しい、との連絡をもらいました。
いつものように、SkypeとTeam-EYEのリモートツールを使って、メンバーのパソコンの中を遠隔操作で確認しました。
何回かに分けて、うまくはいきましたが、私自身は、このe-Taxを使ってはいません。
今回の相談内容と解決方法やe-Taxについて、忘れないうちにご報告です。
注意すべき点・・・その1
本人確認のための「電子証明書」が必要ですが、住民票のある市役所等で取得するのに時間がかかります。
今回は、約1週間かかると言われたそうですが、待っている場合でも、3時間はかかるそうです。
つまり、その日に発行してもらいたい場合は、役所が終わる遅くとも3時間前までに、役所に行く必要があるということです。
取得には、時間的余裕をもっておいた方がいいようです。
なんで、こんなに時間がかかるのでしょうね?
注意すべき点・・・その2
電子証明書に適合したICカードリーダライタが必要になります。
同じ本人確認をするのに、例えば、インターネットバンキングは、ICカードリーダライタなど必要はありませんが、公的個人認証サービスに基づく電子証明書では、必要ですので注意が必要です。
なお、ICカードリーダライタは、別にどのメーカーでもよさそうに思いますが、どうも、指定がされているようです。
無難なのは、指定されている製品を使うことですので、この点注意です。
注意すべき点・・・その3
金額などを入力するだけで簡単そうな案内がされていますが、どの場所にいくら記載するか、なんていうことは、税理士さんなどのプロでなければわかりません。
紙ベースだろうが、e-Taxだろうが、金額の入力の難しさは同じですので、誤解のないように。
注意すべき点・・・その4
途中で、「パスワード」という言葉が、何度も出てきます。
携帯電話でもそうですが、いくつも異なるパスワードを作成させられてしまい、区別がつかなくなりますので、注意です。
注意すべき点・・・その5
今回は、メンバーさんはWindowsVistaでの操作でしたが、やはり、WindowsVistaは、ひどOSだと痛感しました。
ICカードから電子証明書が読み込めなくて、エラーコード【HJS0426E】が表示されたのですが、いくら暗証番号を入れても、このメッセージが消えないというのです。
暗証番号は、5回連続間違えると、無効とかになるらしくて、頭を抱えてしまったようです。
このエラーコードの解説は、下記に出ていますが、わかりにくいです。
https://www.keisan.nta.go.jp/survey/publish/33556/faq/33642/faq_33701.php
Internet Explorerのショートカットを右クリックすると「管理者として実行」が出てきて、ここから起動したブラウザで操作が必要でしたが、「管理者として実行」の表示が出てくるのは、「すべてのプログラム」で表示されているアイコンとタスクバーに表示されているアイコンです。
デスクトップなどのアイコンでは、これが出てきませんので、要注意です。
注意すべき点・・・その6
出来上がったデータを送信しようとしたら、どうしてもできないというので、再び、遠隔操作で確認しました。
エラーコード【HJS0307W】が表示されてしまいます。
私の方で、作成日付と保存ファイル名を修正したところうまく送信できましたが、この部分は、修正しなくても、エラーなしで送信ができてしかるべきです。
また、ポップアップブロックの解除(ブラウザの一番上に出てくる1行の表示をマウスで右クリック)ができない人が多いと思います。
今回の場合も、この解除方法をしらなかったため、作業が止まってしまいました。
総評
ひどいシステムです。
内容の入力が難しいのはやむをえないとしても、パソコンの操作がこんなに難しかったら、誰もe-Taxなんて、利用しませんよ。