CSVファイル、CSV形式について

パソコンの本やマニュアルなどを見ていると、必ずと言っていいほど
登場するのが、「CSV」という言葉です。

例えば、下記のような内容です。

「このソフトで作成したデータは、CSV形式でエクスポートすれば、エクセルで
見ることができます」

「作成したデータは、CSV形式に変換して送付して下さい」

少し難しいかもしれませんが、パソコンをする上で最重要事項の
一つだと思いますので、どうか頑張って理解して下さい!
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【言葉の意味の分析】
「CSV」のフルスペルは、「Comma Separated Values」です。
「CSV」は、この3つの単語の頭文字をとって名付けられています。

Comma・・・・・「カンマ」「コンマ」「,」のことですね。
Separated・・・セパレート水着のセパレートで、分ける、区切る です。
Value・・・・・価値、効用、意味、データ(?)

つまり、「CSV」は、データがカンマ「,」で区切られたファイルのことです。

例えば、住所録のCSVファイルの中身を「メモ帳」というソフトで見てみます。

———–住所録の「CSV」ファイルの中身————————
名前,郵便番号,住所,マンション名,電話番号
山田太郎,100-0004,東京都千代田区大手町1-1-1,,03-1234-5678
田中花子,102-0083,東京都麹町1-2-3,麹町田中ハイツ301号,03-2345-67879
—–(以下同じ形式で続く)—-

【CSVの考え方は大発明!】

私がCSVのことを知ったのは、Windowsの前のMS-DOS時代でした。

実は、パソコンには、
「別のソフトで作成したファイルは、原則として使用できない」という
大前提がありました(今でも、基本的に、この原則は同じだと思います)。

例えば、表計算ソフトのLotus123で作成した住所録は、同じ表計算ソフトの
エクセルでは開くことができない、ということです。

また、会計ソフトで作成したデータは、エクセルでは見ることができない、
ということです。

これは、各社で作成しているソフトは、それぞれ仕様が異なり、
互換性がないから、というのが理由です。

しかし、これって、とんでもない不便なことだと思いませんか?

実際にある会社で目にした光景は、A社のソフトで作成した数千人規模の
住所録のデータを、B社の年賀状ソフトに手作業で移す、という作業でした。

時間、費用、労力等がかかる上に、移す作業の途中で写し間違いも発生します。

そこで、CSVの考え方が登場します。
(実際には、ソフトの中でもデータベースのソフトについて威力を発揮します)

これは、どういうことかというと、ソフトを開発(作成)するときには、
次のような約束でソフトを作ってもらいます。

1)各社で作成するソフトの仕様は、今まで通り自由でOK
2)その代わり、必ず、データを「,」で区切ったテキスト形式でも
読み書きできるようにもしておくこと!(********.csv)

つまり、どのデータベースソフトも、「CSV」形式での読み書きをできるように
さえ開発しておけば、異なるソフト間でも「CSV」形式でデータのやりとりが
自由にできる、というわけです。

この発想は、当たり前のようですが、私はすごい大発明だと思いました!

上の年賀状ソフトに住所録を移す作業も、下記のような手順で、データの
移転を行いました。

1)A社のソフトのデータをCSV形式で書き出す(nenga.csv)
2)このCSV形式のデータ(nenga.csv)をB社の年賀状ソフトに
CSV形式で読み取る

最初は、A社のソフトとB社のソフトのデータの対応関係の設定で
時間がかかると思いますが、慣れれば、数十分で行うことができるように
なります。

短時間で、しかも、データの移しかえを「正確」に行うことができます!

どうか、この「CSV」の考え方を理解して下さいね!!!

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