問題点
私のFileMAkerの重要な使い方の一つに、電子ファイリングとしての使い方があります。
このFileMakerのファイルの1つが、突然開かなくなってしまいました。
このファイルは、最近作成したファイルで、手動でバックアップをとっていましたが、前回バックアップをしてから、トラブルが起きるまでの約1週間の重要なデータが消えてしまいました。
万が一に備えて、原本の紙ファイルを残しておいたので、なんとか、スキャンをやりなおして復旧はしましたが、本当にデジタルは恐ろしいです。
いろいろなところで話していますが、実は、アナログの代表である紙媒体は、最後の最後には、一番頼りになる存在ですので、アナログを決して侮ってはなりません!
結局、今回の反省は、「手抜きをしない」ということです。
どんな場合にも、バックアップが重要ですが、FileMakerを作成する際には、自動でバックアップがとれるようにしておくべきですね!
今回ご紹介するのは、FileMakerでその日の日付とその時刻の入ったバックアップファイルを自動で作成する方法です。
やりたいこと
FileMakerの画面上に「バックアップ」のボタンをつけておいて、手動で好きな時にバックアップを取れるようにする。
FileMakerのを閉じる際に自動で「バックアップ」を取れるようにする。
ポイント
バックアップする際に、毎回同じ名前だと、上書きになってしまい、これだと、例えば壊れたファイルがバックアップされた場合に、バックアップする際に復元できなくなってしまいます。
そこで、バックアップする「ファイル名」に「日付」と「時刻」を追加して、保存できるようにします。
具体例
下記のような事例で説明します。
- 使用するFileMakerのバージョン:FileMaker Pro 8
- FileMakerのファイル名(原本):「電子ファイリング-年賀状編」
- バックアップをしたい場所:D:FileMakerのバックアップ場所
- バックアップする際の名前のルール:ファイル名+日付+時刻
※仮に「2011年11月08日の10時45分14秒」にバックアップした場合には、
「電子ファイリング-年賀状編_20111108_104514.fp7」となるようにします。
(最後の「.fp7」は、FileMakerのファイルの拡張子で、通常は非表示です)
具体的手順
スクリプト(S)>ScriptMaker(S)>作成(N)
スクリプト名(R):日付と時刻入りバックアップ
左リスト一番下から3行目の「コメント」>>移動(M)>指定
ここにスクリプトのメモを記載しておく
左リスト一番上の「制御」の一番下の「変数を設定」>>移動(M)>指定
[変数を設定]のオプションに3か所入力する箇所があります。
名前(N):$$電子ファイリング-年賀状編のバックアップ
値(V):"電子ファイリング-年賀状編のバックアップ" & "_" & Substitute ( Get ( 日付 ) ; "/" ; "" ) & "_" & Substitute ( Get ( 時刻 ) ; ":" ; "" )& ".fp7"
繰り返し(R): 1
これでOKです。
左リスト真ん中あたりの「ファイル」の下から4番目の「名前を付けて保存」>>移動(M)>指定
□出力ファイルの指定にチェック>□出力ファイルの指定の窓に
filewin:/D:/FileMakerのバックアップ場所/$$電子ファイリング-年賀状編のバックアップ
これでOKです。
次に、□出力ファイルの指定のすぐ下の 指定(I):現在のファイルのコピー
これで終了しましたので、スクリプトの編集画面をOKで閉じます。
今作成したスクリプト「日付と時刻入りバックアップ」を選択>実行(F)
これで、バックアップをしたい場所:D:FileMakerのバックアップ場所の中に、その時刻のバックアップファイル「電子ファイリング-年賀状編_20111108_104514.fp7」ができていれば成功です。
※日付と時刻は、当然、実行時のものとなります。
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