ある事業所で、何世代も前のFileMakerを使っているのですが、特に問題はなく重宝していました。
ところが、Windows11のこともあって、そろそろ、最新バージョンに切り換えることになり、ライセンスのことを調べてみたら、浦島太郎のような状態になっていました。
なんせ、会社名も、FileMakerからClarisに変わってますもんね。
そこで、事前に下調べをした上で、FileMakerの法人営業窓口に電話しました。
今回は、ここのところ調べた内容を備忘録として書いたものです。
誤解や勘違いがあるといけませんので、最終的には、FileMakerの法人営業窓口に電話で確認してくださいね。
まず、FileMakerの使用環境ですが、4台のWindows10のデスクトップに、FileMakerのVer13をインストールして、そのうち1台をメインにして、共有で全員が一つのファイルを使用している、という状況です。
シンプルですが、この方法が一番よかったので、Ver8からずっと、サーバーを置かずに、この接続方法で使用してきました。
今回も、FileMakerの最新バージョンの19のバッケージ版を4ライセンス購入すれば、それで大丈夫だと思っておりました。
ところが、FileMaker Ver18から、この共有方法(peer to peer)はダメになった、ということを、いつもお世話になっている掲示板(https://fm-aid.com/bbs2/viewtopic.php?id=12498)で見て、今回、改めて、ライセンスの内容を調べなおした、ということです。
今回、こうしてこの掲示板で書いているのも、同じような使い方をしていて、このことを知らないユーザーがいるのでは、と心配になり、ぜひとも、ご自身で調べて、確認して、今後の方針をたててもらえれば、ということからです。
結局、選択肢としては、
- 自分のところでサーバーをたてて、共有する
- Windowsサーバーのレンタルサーバーを借りて、共有する
- Clarisのサーバーを借りて、共有する
この3つではないか、と思います。
今回は、3.Clarisのサーバーを借りて運用する、つまり、FileMaker Cloudのライトプランを契約するのが、一番よさそうですが、iphoneやipadとかとの連携をするわけでもないので、本当なら、今までのやり方で運用できるのが一番なんですけどね。
FileMakerのバッケージ版の価格も変更
バージョン 17 および 18 では、FileMaker Pro は、FileMaker Pro Advanced に一本化されました。
そして、バージョン 19 では FileMaker Pro Advanced が FileMaker Pro と名称が変更されました。
どういうことになるか、というと、今までは、価格がFileMaker Proの2倍近いAdvancedを1台分購入して、残りは、価格の安いFileMaker Proを購入していましたが、これからは、安い方がなくなったので、全部を高い方にしないといけなくなった、ということです。
ユーザーにとっては、FileMakerで作成してきたファイルが宝で、人質のようなものなので、従わざるをえませんが、私たち下々のユーザーには厳しい内容ですね。
FileMakerは、とてもいいソフトで、それでも、十分元がとれるとは思いますので、今後とも使い続けていきますが、最新情報は、きちんと入手しておかないといけないないな、と思いました。
FileMakerの認定制度も、変更になっています
この点も、確認しておいた方がいいと思います。
FileMaker 7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18 資格認定試験は実施されていますか?
いいえ。業界の標準と同様に、製品のバージョンに特定した試験から特定しない試験へと変更し、2年ごとに更新が必要な資格認定となる Claris FileMaker 資格認定プログラムへと変更しました。