キャンドルを暗くして
スローな曲がかかると
君が彼の背中に
手をまわし踊るのを壁で見ていたよ
振られるとわかるまで
何秒かかっただろう
誰か話しかけても
ぼくの眼は上の空 君に釘づけさ
浜辺の濡れた砂の上で
抱きあう幻を笑え
淋しい片思いだけが
今も淋しいこの胸を責めるよ
ふと眼があうたびせつない色の
まぶたを伏せて頬は彼の肩の上
かたちのない優しさ
それよりも見せかけの魅力を選んだ
誰より君を愛していた
心を知りながら捨てる
振られたぼくより哀しい
そうさ哀しい女だね君は